コラム

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疾患

外耳炎についてのおはなし👂

毎日様々な症例を診察していますが、

その中でも比較的多い主訴が「耳」です。

今回は外耳炎についてのお話です📝

 

 

鼓膜から耳の入り口までの外耳道で

炎症が起きるのが外耳炎です。

炎症の原因のほとんどは耳垢です。

耳垢自体が外耳道を刺激したり、

耳垢に細菌がついて繁殖したりして炎症を起こします。

 

【症状】

痒がって耳の部分を引っかいたり壁にこすりつけたりします。

ひどくなると痛みが伴ってくるので

耳のまわりを触るだけでも嫌がるようになります。

耳の中は、においがあったり黄褐色の耳だれが見られたりもします。

外耳炎を放っておくと炎症が中へと進行し

中耳炎や内耳炎になっていきます。

 

【治療】

耳だれやにおいが軽い場合は

清潔な綿棒で耳の中をきれいに掃除してあげましょう。

耳だれがあったりにおいがひどい場合は

細菌感染が考えられるので

抗生物質による治療が必要です。

 

【予防】

定期的な耳のチェックが大切です。

痒がっていないかどうかはもちろんですが

耳に赤みなどの炎症がないか

耳のにおいは大丈夫かなどを

チェックするようにしましょう。

耳が汚れている場合は

耳掃除をするようにしましょう。

ただし、綿棒を奥まで入れてこすると

傷をつけてしまうことがあるので

獣医師に指示を受けながら掃除をして

あげるとよいでしょう。

目安としては10日から2週間に1回程度がおすすめです。

特にお耳が垂れていて通気性がない

犬種の子などはお耳のチェックを

こまめにしてあげてください。

 

病院にはわんちゃん用の

1週間効果がある液体タイプの

お耳のお薬があるため

1週間はお耳を触らなくていいので

わんちゃんと飼主さまの負担が減らせます◎

自分でお掃除するのが不安な方や

お耳の汚れやにおいが気になる方は

お気軽にご相談ください。