犬の熱中症について

2019年08月04日

長かった梅雨も明け、暑い日が続きますがこの時期にかかりやすいのが熱中症です。
人間と同じように動物も熱中症を起こします。熱中症は死亡率が高く緊急処置が必要となり、
蒸し暑い室内や激しい暑さの中でのお散歩は熱中症を引き起こす可能性があるので充分注意しましょう

症 状 
急激な体温の上昇による浅く速い息苦しそうな呼吸(パンティング)、嘔吐、下痢、目・口腔粘膜の充血、
酷くなると虚脱、意識消失、けいれん発作、チアノーゼなどを引き起こします

わんちゃんは発汗による体温調節ができないため、
熱くなると浅く速い呼吸で唾液を蒸発させ気化熱で体温を下げています
体温調節のほとんどを呼吸で行うので人よりも高温多湿の環境に弱く、熱中症を引き起こしやすいのです

処 置 
もし熱中症になってしまった場合、緊急の処置が必要です
頭、喉もと、わきの下、内股のつけ根を中心にとにかく体を冷やします
このとき水が飲める状態であれば水分補給もしておくと良いです
(スポーツドリンクを2倍に薄めると効果的です)

熱中症になった体は40℃を超えます。
平均体温が37.8~39.2℃なので平均まで下げる事が重要ですが、
冷やしすぎると低体温になるので注意してください

熱中症を疑われた場合はすぐに近くの動物病院へ連絡し治療を受けましょう
車で移動する際もクーラーをかけ、必ず冷やしながら移動してください
症状が落ち着いても臓器にダメージがある場合もありますので、必ず受診しましょう


熱中症にかかりやすい犬種 

・パグ、シーズー、ペキニーズ、ブルドッグ鼻の短い犬種
・シベリアン・ハスキー、サモエドなど北国が原産の犬種
・ラブラドルレトリーバー、ゴールデンレトリーバー、黒い被毛の犬種
・子犬や高齢の犬

予 防
クーラーのある室内での生活環境が一番の予防です
→室内は25℃くらいに保っておくとわんちゃんは過ごしやすいといわれています
お散歩は日が暮れてからにし、水分補給をこまめに行ってください
→日中は暑く真夏のアスファルトは50℃~60℃にもなり火傷の原因となります

熱中症は日差しの強い日中に起こると思われがちですが、
朝晩関係なく蒸し暑く湿度が高ければ熱中症を起こします
大切な愛犬のために夏場は涼しい環境で過ごせるよう飼い主様のご理解とご協力をお願い致します。